マンバンヘアーと「ちょんまげ」について

http://ukiyoe.mu-life.com/history (引用元「東洲斎写楽:役者絵85図+プチ解説」浮世絵ライブラリー編集部)

サムライヘアーとも言われるマンバンヘアー。どこかで見たこともあると思いますが、時代劇で見てる「ちょんまげ」がベースです。「ちょんまげ」→「ちょんまげ崩れ」→「サムライヘアー」→「マンバンヘアー」という流れでしょうか。

マンバンヘアーのマンバンとは?由来や語源は?

「ちょんまげ」の成り立ちとは?

昔は冠や烏帽子を着用してて、その中におさめるため髪をまとめたのが髷(まげ)の原型らしいです。戦国時代になると、武士たちは、戦いのために兜をかぶるために髷(まげ)を解いてましたが、兜の中で髪が邪魔なので剃ったり抜いたりしていたそうです。

江戸時代になると烏帽子や兜もかぶることもなくなり、また剃る必要もなくなりました。着物にちょんまげ姿が女性に人気だったことから、男性陣は研究を重ね髷(まげ)スタイルが庶民にも広がり一般的になったそうです。時代劇の町民で見る姿ですよね。

https://www.dee-okinawa.com/topics/2016/07/maehira.html

ちょんまげの語源とは?

ちょんまげの語源は、繰り返し文字で使う「ゝ」(チョン)が折り返した髷(まげ)の形に似ていたかららしいです。この文字は踊り字として使われ「同じ」で変換すれば出てきますよ。口語的に「チョンチョン」と言ったりしませんか?

さて、「ちょんまげ」って一般的な名称で言ってますが、実は種類があるんです。

髷(まげ)の種類について

江戸時代での髷(まげ)を全て「ちょんまげ」と言うことが多いそうですが、髪の少ない老人などが結う髷(まげ)を指していて、一般的に結われた髷(まげ)は銀杏髷(いちょうまげ)のことを言うそうですよ。

銀杏髷(いちょうまげ)・銀杏頭

髷(まげ)の折り返した先を銀杏(いちょう)の葉状に広げた形から、この名前になったそうです。江戸時代では一番ポピュラーな髪形だったそうです。

大銀杏(おおいちょう)

お相撲さんがやってるヘアースタイルですね。銀杏髷(いちょうまげ)の派生で大相撲で十両以上が結うことができます。髷(まげ)の先端が大きな銀杏(いちょう)の葉に似ていることから、この名前になったそうです。

日本相撲協会公式さんはTwitterを使っています: 「<床山研修会> 大銀杏の完成です。 #sumo #相撲 https://t.co/N55GNenEE7」 / Twitter

本多髷(ほんだまげ)

「文金風」から転じたものです。月代(さかやき)を広くあけ、ねずみの尻尾のように細く作りなした髷(まげ)を高く結い上げて、急角度で頭頂部にたらすという髪型。

https://marutomo.exblog.jp/31613007/

※月代(さかやき):前頭部から頭頂部にかけての、頭髪を剃りあげた(抜き上げた)部分

茶筅髷(ちゃせんまげ)

毛先を茶筅(ちゃせん)のように仕立てた男性の髪型のことで、安土桃山時代に流行したらしく、織田信長は若い頃に、この髪型だったそう。

参照元:「コトバンク:髪形のおもな種類と変遷(男性)©須貝 稔

総髪(そうはつ)

月代(さかやき)を剃らずに、髪を後ろで引き結ぶか髷(まげ)を作った髪型のこと。室町時代に一般的な髪形だったみたいですが、江戸時代後期に武士の間でも流行したそうで、坂本龍馬や新撰組局長・近藤勇などがこのヘアースタイルでした。

https://ameblo.jp/boochan-777/entry-12676283404.html

今のマンバンヘアーは、この「総髪」が一番原型に近いのかもしれないですね!

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